偉大なる魔女が創りし世界で魔力を捨てた異端者──エレミア騎士団。そこで発生した部隊長殺しの容疑で一人の騎士が捕らえられる。しかし、審問官テオドアが異議を唱えた。彼の使う高位魔術で被害者の最期の記憶を視るも不自然なノイズがかかり、犯人と断定できなかったのだ。冤罪を憎むテオドアにとって証拠なき罪など論外。わずか二日の仮釈放期間で真犯人を探そうと身元を引き受けるが、魔術士嫌いのロウは頑なに口を閉ざし──?
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