あこがれの綾城高校の入学式の日、貧血で倒れた千代。記憶の中にある助けてくれた手の形と、芸術コースの証の青いネクタイを手がかりに“運命の王子様”を探すけれど、見つけた彼、楠瀬晴は普通科の生徒。晴に近づきたくて、文化祭で展示する絵のモデルを頼んだ千代は、彼の悲しい過去を知って――!? 「私が好きになったのは、今の晴くんなんだよ……」本当の君を知って、きっともっと好きになる。切ない泣きキュンラブ!
角川ビーンズ文庫