料理上手な律は高校時代、女友達の彩に頼まれて彼氏に渡すための弁当を三年間作ってあげていた。十年経ち、彩から結婚すると聞いた数日後、律が経営するカフェにその彼氏が突然現れた。写真でしか見たことのなかった彼、久遠はとんでもなく口が悪く、律は彩の男の趣味を疑ってしまいそうになる。けれど、一瞬笑顔を見せてランチを褒めてくれた久遠のことが気になりはじめ……?
プリズム文庫