『我が操る七十二種の権能。それをくれてやる。その権能をその身に宿して今一度、そなたは過去へと遡り蘇る。そして新たな歴史を刻むがいい』。死を前に聞こえてきた声。気がつくと男は三十年もの時を遡っていた。
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