勤めていた会社が倒産したのを機に一人アラブの国を訪れた泉生。しかし、観光中にこれまで感じたことのない重いヒートに見舞われる。まわりのアルファが欲情し身の危険を感じる中、泉生に手を差し伸べてくれたのは、この国を統べる王子・サイードだった。左右対象の美しい顔立ちに、澄んだ鳶色の瞳。低く滑らかな声は、耳元を掠めただけで体の奥が熱く疼く。──この人が俺の運命のつがい。ひと目でそう悟った泉生だが、彼はアルファなのにフェロモンの匂いがわからず、おまけにEDで……!?
シャレード文庫