夜啼鳥は漆黒の虎王の愛を孕む
夜啼鳥は漆黒の虎王の愛を孕む
著者:篠崎一夜 イラスト:香坂透
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作品紹介

亡国の王子ルスキニアは、男でありながら子を孕み、その美貌が人心を惑わすがゆえに“娼婦”と蔑まれる希少な徴(しるし)を持って生まれた。北の塔で一人きり育てられたルスキニアは、生き残った民の命と引き換えに故国を滅ぼした若き王アルアクバルの元へ妃として差し出される。血に飢えた残酷な王と噂されるアルアクバルの後宮は、しかし寵姫が誰一人いない寂しい庭園だった。戸惑うルスキニアの前に現れたのは、見上げるほど大きく美しい漆黒の虎。発情した獣に幾晩も犯されたルスキニアは、それがアルアクバルの獣化した姿であり、自分が聖なる獣の子を宿すために求められたことを知るが……!?孤独な虎王と黄金の鳥籠に囚われた王子が夜ごと交わる、エキゾチック・ファンタジー。