家族のため、親子ほど歳の離れた伯爵に嫁いだナーシャは、夫とは夫婦関係がないばかりか王太子の愛妾として差し出されてしまう。物のように扱われ、自分の存在を虚ろに感じるが、国王の庶子ギュンターとの出会いがナーシャを変えていく。一方ギュンターは、夫のいる身でありながら、王太子の愛妾になったナーシャを苦々しく思っていた。だが、ナーシャの純朴さを知るにつれ、惹かれる気持ちを抑えきれず、ついには背徳の一夜を過ごしてしまい──!?
ソーニャ文庫