「私はもう矢ヶ崎さんしか頼ることが出来ないんです」飛行機が身近になった世界。航専科所属の少年・矢ヶ崎矧は、雨の中で泣く人気アイドル涼名美月を見つける。その時はただ傘を貸しただけだったが、翌日美月と再会した矧は彼女に飛行機操縦の教官を頼まれる。空が怖くて今にも心折れそうな美月に、親身になって教える矧。徐々に美月もよく笑うようになっていき──飛行機バカの優しい少年が空が怖くて飛べないアイドルに前へと進む翼を与える、尊くもピュアな学園青春ラブコメ。
HJ文庫