「ずっと一緒に──隣にいてくれる?」「うん。永遠に」幼い頃に交わした約束。それ以来、わたしとつむぎは何をするにも二人一緒で、変わらない関係のはずだった。それなのに──。「私、恋がしたいんだ。しおりはそれを小説に書いて?」体が弱く入院中のつむぎが口にした『お願い』は、彼女と、わたしの昔馴染みの男の子との疑似恋愛を小説に書く、というもので──。一つの『お願い』から変わり始める、わたしたちの関係。恋と小説の中に、つむぎが求めるものとは? わたしと彼女、そして彼とで紡ぐ青春物語。
ガガガ文庫