大陸の中央に位置する、とある大国。その皇帝のおひざ元に一人の娘がいた。名前は、猫猫(マオマオ)。花街で薬師をやっていたが現在とある事情にて後宮で下働き中である。そばかすだらけで、けして美人とはいえぬその娘は、分相応に何事もなく年季があけるのを待っていた。人間に興味はないが、毒と薬への執着は異常。そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。
ヒーロー文庫