北欧の小国で暮らすトニーは天涯孤独の17歳。ある理由から、村の成年式を迎えることに怯えていた。そんな中、野菜を食べさせてくれと見知らぬ男が訪ねてくる。代わりに動物の肉を置いていくようになるが、血が一滴もない肉に不信感を抱くトニー。ヴァンと名乗る男の正体は吸血鬼だった!500年もの孤独に耐えかね、死にたいのだという…。人間として歳を重ねたくない少年と、自殺願望を抱えた吸血鬼の出会い──それは村を巻き込む波乱の幕開けだった。鬼才・綺月陣が描く、血まみれの純愛ドラマ!
アモール文庫