実家の旅館を立て直すために働く樹生のもとを、かつてニューヨークのホテルでインターンをしていたときに知り合った三人が訪れた。名門貴族、小国の王子、実業家と、まったく住む世界が違う三人だが、樹生をとても可愛がってくれていた。そんな彼らとの再会を喜ぶ気持ちとは裏腹に、多額の借金のせいで身売りしなければならないという悲しみも抱えていて……。
プリズム文庫