光麗国の皇都では、奇妙な鬼火が度々目撃され、民衆に不安と恐怖を与えていた。やがて人々の間にこの怪奇現象が、身分の低い母を持つ現皇帝が即位したことへの天帝の怒りであるという噂がたち始める。皇帝、潤王はこの現象を解明するべく、側近の天佑に有能な錬金術師を探させる。そこで天佑は少年の格好をした錬金術師の少女・玲燕と出会う。天佑から依頼を受けた玲燕は錬金術の知識で怪奇現象の謎を解明するため、後宮に潜入する。
一二三文庫