入院中の妹から双子を預かった小説家の咲良。幼児の世話など初体験だわ、双子は昼も夜もなく泣くわで、みるみる追い詰められていく。思わず声を荒らげてしまった明くる日、咲良の前から姿を消した双子を保護したのは、幼い咲良が泣いていれば必ず来てくれた、かつての憧れのひと・直人だった。頼もしい直人への想いは、やがて恋へと変わり……?
ルチル文庫