戦時中のグラース国に転移した少女・カズキは、年下の少年・ルーナと恋に落ちた。二人は結ばれ恋人となったが、しかし、長かった戦争が終わった夜、気がつくと日本にいた。それから十ヶ月後。何の因果か、カズキは再び異世界にいた。そこは敵対関係にあったブルドゥス国の王都。しかも、自分が消えた夜から十年が経過していた。顔は普通、頭脳は残念。珍妙な言動を駆使して、混乱の時代を駆け抜けるカズキの奮闘記がここに始まる。
ヒーロー文庫