小さな保育園で日々奮闘している保育士の相楽友羽は、あるマンションの前に立っていた。隣で手をつないでいる冬馬を母親が育児放棄し、保育園に預けっぱなしにしているため、持たされていた連絡先の父親のところに訪ねてきたのだ。冬馬を気の毒に思い、憤りにかられた友羽だったが、いざ冬馬の父親という男に会ってみると、なんと彼はヤクザで、けんもほろろに追い返されてしまいーー!?
セシル文庫