四歳の男の子と二歳の女の子のベビーシッターとして、大企業の社長・稲葉のお屋敷へ向かった小鳥遊円だったが、名前のせいもあって女性と間違えられていた。迎えに出てきた稲葉はとても不躾で嫌み満載な男で、初っ端から円に反発心を起こさせた。ムカつく円に対して子供たちは無邪気に接してきて、居心地よく感じさせてくれる。慣れないことの連続ながらも稲葉も時折、円に優しさをみせて──。
セシル文庫