天正12年信濃国・真田の庄に、ポニーテールの美少女がいた。少女の名は「風」。風は〝くノ一〟になるための試験を受けるため、はるばる京よりやって来たのであった。風は抜群の成績を収めるものの、最終試験をとある理由で落としてしまう。しかし、忍びを束ねる真田信繁の計らいで、風は合格者が受ける実地研修で追試を受けることになる。だがそこは、真田家の忍者を襲う謎の者と、宿敵たる忍者集団〝風魔〟が暗躍する地だった。
桜ノ杜ぶんこ