清華妃奈子には、忘れたい男がいた。両親の離婚を機に自分の後見人となった、10歳年上の御影雪哉だ。妃奈子の淡い初恋の相手でもある彼。しかし、優しい笑顔の奥に潜む男の欲望を知った妃奈子は、逃げるようにして彼のもとを離れた。早く結婚相手を見つけ、彼から自立したい。そう思い、出会いを求める妃奈子だったが──。「僕を嫉妬で狂わせるつもりですか?」仄暗い笑みを浮かべた雪哉に押し倒されて、淫らなキスをしかけられ……。
ソーニャ文庫