とある孤島の小さな都市「海封」に暮らす頼子は、学校の図書館でアンリ・ケイと名乗る少年と出会う。導かれるままに都市の守り神<八月>や遊郭街の女帝・九煉公主と知己になるなか、ある朝不思議な夢から目覚めると、ひどい筋肉痛に襲われ、所持品には血のような液体が付着していて……。まるで巷を騒がす連続殺人鬼は自分であると物語るかのような証拠に、接点のない人物を殺す動機などないと立ち向かう頼子だが!?
二見サラ文庫