美しいが花を咲かせるくらいしか能がない名もなき神は、天界で沐浴中、全裸で現世に召喚された。喚んだのは炎帝国の皇帝・緋皇。戦神を喚びたかった緋皇は落胆したものの、何故か「妃になってください」と懇願してくる。彼の気概と精悍な姿が気に入った神は加護を与えるつもりで承知するが、男同士だし形ばかりの結婚だろうという予想を裏切り、緋皇は初夜の床で狂おしく神を求めてくる。童貞処女の神は困惑し逃げるが──。
ショコラ文庫