進学目指して自活する佐那の勤務先に訪れた振りの客・井藤はホテルチェーンを経営する青年実業家。常連となった彼は生花店を条件のいいホテルへ移転する力添えをしてくれたが、企業グループの御曹司でありながら実家と距離を置き、富裕層の集まる場所を避ける佐那は職を失ってしまう。その井藤から託されたのは、荒れ放題の郊外の古アパートで…。行動が先に立つ青年実業家と奥ゆかしすぎる御曹司、離れるほどに募る恋に立ちはだかるのは……?
シャレード文庫