絶対忘れない、また会おう──。少年時代、旅先で偶然出会った兄弟との約束を胸に秘め、ドイツ国防軍陸軍将校のイリヤはパルチザンへの潜入捜査を試みる。しかし皮肉にも再会を誓ったアレクサンドルは敵組織の幹部候補だった。彼の兄ドミートリィの非業の死に関わったイリヤは、復讐心と愛憎に囚われたアレクサンドルに激しく犯される。しかしイリヤの肉体は潜入を命じた上官のクラウスによってすでに開発され、今なお支配されていて……。
シャレード文庫