父が大罪を犯したために両親を処刑されたエルナは、得意の薬づくりで民を助けながら、修道院でつつましく暮らしていた。だがある日、自分のつくった薬のせいで、皇太子ユリアンの具合が悪くなってしまう。彼はエルナにとって、元婚約者の弟で、大切な幼なじみ。責任を感じるエルナにユリアンは、自分が回復するまで専属の薬師になるよう命じるのだが……。「俺と結婚してくれ」深夜、寝室に忍んできた彼に、まっすぐな言葉で求婚されて熱烈に求められ──!?
ソーニャ文庫