大学生の透里は完全紹介制、不特定多数の男女と一晩を過ごすという添い寝のバイトをしていた。そこにはHなことはなく、彼らに眠りを与え、その見返りにいくらかのお金をもらうだけ。今晩現れた30代くらいの上質なスーツを着た男・甲斐谷は半信半疑だったが、透里のおまじないであっという間に夢の世界へ。その時透里には甲斐谷から可愛らしい子パンダの姿が見え、その愛くるしさに甲斐谷は特別な客になる。一方甲斐谷は純粋で不思議な透里のことをもっと知りたくてお客として通い続け、お土産にスイーツをあげたりお茶の準備をしたり。透里も誘われるままにデートみたいなこともして、やがて優しい甲斐谷にどんどんなついていくけれど──。
ルチル文庫