ただ、シルヴァンさまの側に、いたいんです……!ひとりぼっちの小さなドラゴンが出会ったのは、理想を形にしたような素敵な騎士様。しかし彼はドラゴンの至高の目的である契約を受け入れてくれず…人々から尊敬される正しい未来のため、騎士の契約ドラゴンになるべく群れを出たチビ竜。空腹で行き倒れたところを助けてくれたのは憧れのイメージそのままの騎士シルヴァンだった。フォンスという名をもらい人型での同行を許されるが、契約は断られ、従者としては失敗ばかり。そんな自分を懐深く見守ってくれるシルヴァンへ様々な思いが募っていくフォンス。実はシルヴァンが契約ドラゴンを持たないのには「愛」にまつわる秘密があって──?
シャレード文庫