料理人の旭は、仕事終わりに出会った男の子・アルドに連れられ異世界へ飛ばされてしまう。なんとアルドは天上から舞い降りた神様で、千年近くヘイデン王国の守り神として地上の民から崇められている存在らしい。そんなアルドが「地上で一番美味い料理を食べたい」と言い、旭はその日から神様を唸らせる料理を模索することになった。慣れない異世界の食材に悪戦苦闘する中、神官であるロイグラーフの存在を知る。無口なロイグラーフはアルドとは違い食にまったく興味がなく、旭が一生懸命作った料理もほとんど口にしない。神官になる前は国を治める王族の王子だったらしいが、何か事情があるのか、今は感情を忘れたように冷めた態度で周りを遠ざけ続けていた。旭は次第にロイグラーフも笑顔になるような料理を作りたいと思うようになり…?
リンクスロマンス