夏休みの終わり、中学三年生の永見樹里はクラスメイトの初島たがねを駅前で目撃する。樹里は相手に気づかれ、仕方なく話をする。そこでたがねはフードデリバリーのバックに入れている、猫の死体を埋める場所を探していると語る。その候補地について訊かれた樹里は、県境に遊水池があると口にする。するとたがねは、連れてって、と樹里の手を握る。
百合文芸小説コンテスト