僕は二人のものなのだから鳥の巣頭にダサ眼鏡、貧乏男爵家のレナルトが、「紫銀の貴公子」こと国王の甥・フレドリクと「神雷の騎士」ジョナス、二人を一度に娶ることに?万年財政難の貧乏男爵家を継いだレナルトが妻に迎えたのは、国王の甥・フレドリクと国一番の人気騎士ジョナス。フレドリクは折り合いの悪い兄公爵の干渉を避けるため、ジョナスは貴族位を確保し騎士団長に昇進するため、そしてレナルトは彼らの恩に報いるため。この結婚は三人の都合の上に成り立っていたはずなのに、「妻」二人は当然のように初夜を求めてきて!? 名ばかり貴族で見た目も非モテな「夫」の愛を乞う妻たちの想いの理由とは──。
シャレード文庫