「王配ではなくあなたの夫になりたいのです」女王ディアナは若いゆえに王として実権を持てず『人形女王』と嘲られ侮られていた。王配ニコラウスと一度も閨を共にしたことがないまま、彼は横領事件を起こして亡くなってしまう。最大級の天災に見舞われた国を導いていかなくてはならない状況で、ディアナは周囲に再婚を求められ……。そんな彼女の元に、かつて王配になることを厭うて隣国へ留学したはずの元婚約者ハインツが現れ、再婚相手に自分を選んでほしいと言い出して──。
ソーニャ文庫