職場のストレスで倒れ、休職してしまった社会人四年目のちよこ。行き場のない彼女はある日、吉祥寺にあるシェアハウスを紹介される。そこには管理人の春枝をはじめ、歳の近い女性が苦手な史人、不登校中の中学二年生・柚紀など、世代や性別を問わず、さまざまな「疲れた人たち」がいた。泣くのが下手になったすべての人へ贈る、ハーブの香り漂う、優しい再起の物語。
ことのは文庫