「姉ちゃん……俺が見えとんの?」生まれつき幽霊が見える体質の日花(にちか)は、迷子になっていた男の幽霊にそう話しかけられた。どうやらこの幽霊には記憶が無いようで──。成仏を手伝うと約束してしまった日花は、幽霊の記憶を取り戻すために奮闘する。幽霊が見える女子大生と記憶喪失の幽霊が織りなす物語。
一二三文庫