「……覚悟して? 私に愛され尽くす覚悟を」天使のごとく麗しい貴公子エルベルトは、幼い頃に誘拐されたトラウマで鏡を手放せない。寝室や浴室を総鏡張りにしている彼には『変態性癖を持つナルシスト』という不名誉な二つ名があった。ある日、エルベルトは教会で可憐な乙女ジルダと出会い恋に落ちる。実はジルダも彼に好意を抱いていたが、身分差と、ある秘密を抱えているため求婚を受け入れることができない。けれど、エルベルトの情熱に絆されたジルダは一度だけ関係を持ってしまい……。
ソーニャ文庫