歓楽街・九天楼。災いを引き起こす<悪魔>を鎮めるため生贄に選ばれた男娼の月羽は、突然現れた謎の男レオンに身請けされることに。自らを<夜歩くもの(ナイトウォーカー)>と名乗ったレオンは眷属を治める手段として花嫁を娶ることとし、その役目を月羽に求めたのだった。忌み種として生を受け、人間らしい喜びを知らず生きてきた月羽。吸血を厭い薔薇を慰めに孤独を生きるレオン。寿命も違う、花嫁役もいつか終わる、それでも月羽はレオンを愛してしまい…。
シャレード文庫