睡郷の獣
睡郷の獣
著者:和泉桂 イラスト:サマミヤアカザ
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作品紹介

獣人と人間が共存し鎖国を続ける国、銀嶺。獣人は人を支配し、年に一度、睡郷で「聖睡」と呼ばれる冬眠をする決まりだった。ニナは純血種の獣人で、端整な美貌と見事な尻尾を持つ銀狐だが、父が国王に反逆した罪で囚われ、投獄されてしまう。命とひきかえに、その身を実験に使われることになったニナは、異端の研究者であるレムの住む辺境の地へと送られる。忌み嫌われる半獣のレムにはじめは反発していたニナは、その不器用な優しさに触れていく中で次第に心惹かれてゆくが、次第に実験を命じた王に疑念を抱き…。