ウサギ族のコウタにはコンプレックスがある。ピンと立った耳が特徴の仲間の中、自分だけ垂れ耳で、毛色が白く目が赤いのも他者とは違うからだ。その代わり、特別な能力を授かったコウタは、村人から神子と呼ばれ大切にされている。だけど、異端ゆえの孤独を常に感じずにはいられない。しかしある日、コウタの前に創造主が現れたことで孤独な日々は一変して──。
プリズム文庫