普段は仕事に追われる三十路男は、久しぶりの連休に道楽を見つけようとする。「例えば、旅なんていいよな」。その願いが通じたかのように、男は魔法やレベルという概念が存在する異世界に迷い込んでしまう。そこで男は、労せずして大きな力を手に入れる。力を持った男には選択肢があった。英雄となる道、暴虐の限りを尽くす道、そのどちらにも属さず、道楽のためだけに力を使う道。――男は迷わず、道楽を探す旅に出るのだった。
ヒーロー文庫