神竜が禍神から人を護る『右記ノ國』。竜の姿で猛り、人の姿ではこの上なく美しい神竜の世話係は、名誉だが過酷で、人々は選ばれることに怯えている。でも、新しく召し上げられた紗良は違った。彼女は黒竜・由衣王ら四竜の側にはべり、彼らの悲しみや不器用な気遣い--その心を知り、ある願いを抱く。「つむじ曲がりな心優しい竜の君、あなたのそばで、生きたい」運命の少女と孤独な竜が織りなす、和風ファンタジー恋絵巻!
角川ビーンズ文庫