子供の頃から三つ年上の兄・史顕が大好きな理生。中学時代は王子と呼ばれ、成績優秀、容姿端麗な兄が自慢だった。しかし史顕が実の兄でないと知って以来、妙に意識して意地を張ってしまうように。そんなある晩、かつての想い人とそっくりな史顕に恋をしたという雪兎が理生の前に現れる。雪兎の一途な想いに同情した理生は、雪がとけるまでの間、夜だけ自分の体を貸してやるのだが…。「……そんな可愛い顔をされたら、困るな」――普段とは違い素直な理生を史顕はとことん甘やかしてきて!?
シャレード文庫