私はノノ、十二歳。のどかな港町の宿屋『アルカス』の一人娘だ。ある日、母が倒れ、なんとか父子で細々と営業を続けていたものの、なぜか高級宿『ガラリヤ』から目の敵にされ、嫌がらせの連続で大ピンチに!困っていたノノだったが、コケて頭を打ってから、窮地に陥ったときに頭の中で声がして、打開策が浮かぶようになる。もしかしたら前世の私の記憶なの!?異世界宿屋でノノのおもてなしの心は伝わるのか──。
コスミック文庫α