同僚の重倉が好きすぎて、彼と接すると挙動不審になってしまう直紀。会社では、気弱な直紀が強面で無口な重倉に怯えていると誤解されている。せめて彼の気持ちがもう少し読めれば──直紀の願いは、神の世界から迷い込んだ狛犬ちまきによって突然叶えられ、重倉に犬の耳としっぽが生えて見えるようになった。無表情な重倉が直紀に対して嬉しそうにしっぽを振り、悲しげに耳を寝かせる姿はものすごい破壊力で──!?
ショコラ文庫