ある日突然、国王の愛妾となるよう命じられたジゼル。けれど彼女には想い人がいた。兄の命の恩人である軍人ウォレスだ。元奴隷という生い立ちのせいか、ジゼルを女神と崇め、下僕のようにふるまう彼。縮まない距離に落ち込みつつも、ジゼルは彼と過ごす日々に幸せを感じていた。だが王命には逆らえない。悲痛な想いで彼を諦めようとするジゼルだが……。深夜、部屋に忍んできた彼に縋るように見つめられ、罪と知りつつ彼と一夜を共にしてしまい──!?
ソーニャ文庫