母子家庭で暮らす、当時八歳の少女だった飛鳥は、ぞわぞわとした不快感に襲われた。元々、不吉な予感に鋭い彼女を案じ、普通に生きろと諭していた母だが、不幸にもこの時のカンが的中、母は他殺により帰らぬ人となった。飛鳥は同じ力を持つ祖父に引き取られ、また、彼女の「視える」力に理解を示す富川刑事と出会ううち、自然に自身を受け入れ、時には警察の捜査にも協力し、自己肯定し成長してゆく。
コスミック文庫α