「今は姉さんを味わいたい…」ヴィンセントは顔を傾げて貪るように唇を味わう。手は腰を撫で、次第に熱い蜜口を弄ぶ。シスレー伯爵令嬢であるヒルダは知っている。自分が平民の娘であることを。誇り高い弟ヴィンセントの愛を受け、身も心も溺れながらも、真実が二人を割いてしまうことも。義弟の元を離れようと決心したヒルダは、ヴィンセントに体を捧げる。離れても愛しい想いは色あせず、運命はふたりを導いていき…!
フェアリーキス