様々な動物の特徴を有する獣人たちが人間に擬態して暮らす世界。耳を上手に隠せない兎の獣人・真広は、引き籠もるように暮らしていた。養い親の庇護下から少しでも自立したい日々に舞い込んだのは、思いがけない仕事の依頼。幼い頃に助けられ、憧れてきた人――実業家である梟の獣人・鳥海と過ごすうち、真広の心は憧れを大きくはみ出して……?
ルチル文庫