罪のない者が毎日のように処刑され、見世物にされる狂った国で、生きづらさを感じていた第七王女アリーセ。彼女の心の支えは、拾った子犬のバーデと前王の息子ルトヘルだけ。女性の扱いに慣れている様子の彼は、初対面の時から押しが強いけれど、“地味でみすぼらしい”アリーセにも優しくしてくれる。そんなルトヘルに恋心を抱くようになるが、ある時、彼から国を出ることを提案される。さらには互いを信じあうために身体を繋げようと寝台に誘われて……?
ソーニャ文庫