王妃の治療係として離宮に幽閉されている王女エレナは、近衛騎士のリュシアンに恋心を抱いていた。けれど聖女の務めがある限り、それは叶わぬ願い。せめて、幼い頃のトラウマで女性にふれられないという彼の役に立ちたいと、エレナは自らの身体に毛布をまとい、ふれてもらうことによる克服を提案するが……。布越しのふれあいにより二人の距離が縮まっていた矢先、エレナが国王から実兄と番えと命じられてしまい――?
ソーニャ文庫