「君の言葉を借りるなら……『今、ここでまぐわいたい』のだが」辺境伯の父から自分が十二歳年上の王太子ローデヴェイクの婚約者だと聞かされたティルザは憤慨していた。幼い頃に誘拐されたティルザを助けてくれた騎士を想っているからだ。婚約破棄するため初顔合わせの舞踏会へと臨んだが、ローデヴェイクこそが初恋の人だと判明! 舞い上がったティルザは「すぐにまぐわい、子作りしましょう!」とぐいぐい迫るも、ローデヴェイクに素っ頓狂な言動をすることで婚約を回避したいのだと誤解されてしまい……。
ソーニャ文庫