母の死をきっかけに公爵家に引き取られたルチア。不義の子として冷遇される彼女は、公爵家に仕える伯爵家の三男シオンを心の支えにしていた。しかしルチアは彼の長兄との結婚を命じられている。許されない恋と知りつつ、シオンへの想いをなかなか捨てられないルチアだったが、ある時、その長兄が急死し、程なくして婚約した次兄まで急死。さらに、シオンと婚約することになり、彼の死を恐れたルチアは、婚約を拒否し、公爵家を去ろうとするが……。
ソーニャ文庫