実家・海渡家の五十年に一度の神事のため帰省したカメラマンの脩平。旧態依然としたしきたりに反発し自ら生贄役を買って出たものの、社で出会ったのはぬいぐるみサイズの竜神様!? 人型をとっても愛くるしい竜神・蒼波は遙か昔よりこの地を守り恩恵を与えてきた、人間が大好きな神様。信仰心が薄れ力が弱まってもなお、あたたかく土地と人々を見守り続ける蒼波に心揺さぶられた脩平は、毎日のように社通いを続けるのだが…。
シャレード文庫